物を作るには素材が必要で、私自身、素材収集が趣味と言えるかもしれない。
物を作る前に素材を大量に集める癖は恐らく一生直らないだろう。
というわけで、ここ数日ボールペンに関する素材について色々調べていた。
もちろん、メインは木であるが、最近目についていたのはプラスチック。
HDPE(高密度ポリエチレン)は比較的低温で溶けて、色が多彩かつ混ざらないので、きれいなマーブル模様が現れる。
身近なところではペットボトルのキャップや灯油タンクなどに使われる。
ペットボトルのキャップに関してはPP(ポリプロピレン)も使われており、溶ける温度や比重によって分けられるようだが、今のところ分別が難しい。
これらを破砕し、溶融し、成型することで、新たな製品に生まれ変わらせるリサイクル・アップサイクルが世界的に行われている。この作られたものが、プレシャス・プラスチック(貴重なプラスチック)と呼ばれるものらしい。
プラスチックは随分と悪者扱いされているし、流木と同じく海岸に打ち上げられていたり、マイクロプラスチック問題など色々環境的にもよろしくないとの事でとても素晴らしい取り組みだと思う。SDGsと言う世論にも大変マッチしている。
そして、その技術をオープンソース化して発信している。なんて素晴らしい。
地球の為に~なんて言うつもりは私はない。と言うかそこまでの影響を及ぼせる規模の活動が出来る気はしていない。が、私一人の生活を支えるには十分すぎる規模のエネルギーだと思う。
破砕機や溶融機、プレス機など自作するにしてもそれなりの金額が動くプロジェクトだが、投資する価値は十分にあると感じる。その辺の知識も一般人よりは多少ある。
ひとまず公式サイトを隅々まで翻訳して情報を収集しよう。
あとは素材を安定的に入手する方法を考える必要がある。
プラスチックは産廃処理料金が掛かるのでわずかでも回収できればお互いにメリットがあるように感じる。
ちなみにロゴのポリ袋はLDPE(低密度ポリエチレン)が素材だと思うが、溶かしてしまえば同じなのだろうか?
また、PPと混ぜると問題が起きないのか、そちらの方が特に気になるので引き続き調べる必要がありそうだ。
比重で分別する方法としてアマニ油が0.93なのでPE(0.95)、PP(0.91)なので浮き沈みで分別できるかもしれないが、油で分別するのは少し問題がありそうだ。
過去に発泡スチロールとPP結束バンドを溶かしていた時期がある、人生何が役に立つか分からないものだ。