今回は木工旋盤の記録。
メインで使っている旋盤は中国製の卓上旋盤である。
卓上とはいえ延長ベッドを使っているので1mまで加工できる。
ただし、精度はそれなり。今まで結構激しい使い方もしてきた。
と言うわけで、時間がある内にベアリングだけでも交換してしまおうと突発的に分解してしまった。本格稼働してから壊れてしまったら目も当てられない。
木工旋盤は金属を対象とした汎用旋盤と比べると単純なつくりなので、やる気と工夫さえあれば素人でも何とかなる。
まずはモーターのテンションを緩める、六角ボルトとレバーを緩めればよい。
次に手回しハンドルを外す。二か所セットスクリューで止まっていて、ハンドル自体は左ネジで軸に繋がっている。
外すと金属のスペーサーがあるので合わせて外しておく。ベアリングを外したりする時に軸を叩かずに済むので今回大いに活躍してくれた。
裏の蓋を外すとモーターからの動力を伝えるベルトやら配線やらプーリーがあるが、まずはプーリーが主軸にセットスクリューで固定されているので外してしまう。
あとは、手回しハンドル側から木ハンマーで叩くと主軸が外れる。本体に固定したままでも問題はないと思うが、ベッドのネジが痛むのも嫌なので、この時点でベッドからヘッドストックを外してしまう。六角ボルト×4でベッドに固定されている。
ヘッドストックを外してみるとベッドとヘッドストックの間に紙が挟まっていた、あ、これ高さ調整用だと気付いて触らないようにしておく。普通の旋盤ならこうゆう事はしないだろう。まあスペーサーとして紙を使うのは間違いではない。
外してみると配線とベルトが邪魔をするので先に外してしまう。コネクタをちゃんと使っているのでそこは良い。ベルトはモーター側から外せばよい。
ヘッドストックが外れたらいよいよ木ハンマーの出番である。勢い余って軸を床に落とさないように叩いていく。ある程度外れてくると、プーリーとベルト、回転センサーが外れるので外してしまう。あとスナップリングが入っていたのはスペーサー替わりだろうか。主軸に溝は見当たらなかった。プーリーはちゃんと溝が切ってあるので正しい位置に固定できるようになっている。
主軸が無事抜けるとベアリングが主軸に残っている。これが厄介。と思っていたら丁度40mm×深さ200mmの穴の開いた木が転がっているのでこれを主軸側に当てると丁度ベアリングにかかる。この丁度いい木の正体はいずれ。
あとは手回しハンドル側から叩くとベアリングが抜けてくる。これでベアリング1が外れる。
ベアリング2はヘッドストックの内部にいて主軸側から先程の金属スペーサーを入れて叩くと内部に外れてくれる。
ここで出てくるベアリングが前回のNBLである。規格は6005の両面ゴムシール。木くずが入らないようにシールするのはいいとして、NBLとはどこのメーカーか。
N(日本)B(ベアリング)L(なんちゃら)かなー、それなら交換しなくても良かったかなと思ったが出てこない。カラカラ鳴っていたりしないのでそこまで品質の悪い物ではないようだが、今回はNTN製に変更することに。
NTNでの型番は6005LLH。LLUは接触シール型、LLHが低トルクシール。非接触だと防塵効果が弱いらしいので少しでもとLLHにしてみた。
他にも内部隙間やグリースの種類によって細かく規格がある。ずっと見てられるが、NTNが丁度モノタロウにあったから即注文。
届いたベアリングはシールが青い、うわかっこいい。特別感がある。
長くなったのでこの辺で。