無色の日記

無職開始の記録。

無色の日記64 実績:三大銘木

三大銘木と称されるウォールナット、チーク、マホガニー

ウォールナットは比較的簡単に手に入る。加工性が良く色味も良く非常に優秀な銘木。

チークもつい最近地元の銘木店で手に入った。思ったより安価だった。加工性は油分の関係でサンドペーパーが良く詰まるがそこまで成形にサンドペーパーを使わないので問題はない。黄金色とまで言える材ではないが色味は良い。

 

そして今日某オークションでマホガニーを落札できた。端材ではあるが2600。

シンガポールマホガニーらしいが、同時に出品されている中では一番赤く模様のいいものが運良く購入できた。

元々使い勝手が良く使われた結果銘木として扱われているのだろうから加工性も悪くないのだろう。到着が楽しみである。

 

一応木を扱う人間として三大銘木は扱っておきたかったので、マホガニーを加工すれば実績解除だろう。

主力商品とはならないだろうが、特別な商品として並べて置いてもショップの目安として見て貰えるだろう。

 

ショップ関連でBASEのショップを色々修正と更新。文字だけだったヘッダー画像も更新した。

AIを使用しているのは過去の記事で書いているので隠す必要もないが、今回はマイクロソフトのcopilotで生成してみた。

 

工房のイメージを作りたかったのでプロンプトを日本語で羅列して出力→調整を繰り返しいい感じに出力されたのがこれ。

色合いも雰囲気もそれっぽさもとても満足している。日本語で書けるのは楽。

 

三大銘木とAI画像生成と言う対極にあるようなものを節操無しに何でも利用するワタナベセイサクジョを今後ともよろしくお願いしたい。

無色の日記63

今日は暖かく作業も捗った。何より灯油が少なくて済むのが何より嬉しい。

しかし真夏は断熱のろくに無いこの作業部屋で製作できるのだろうか。

 

今日は樫x7。

樫も材の場所によってかなり木目も導管も異なる。芯材はメープル並みに導管が分からない程ツヤツヤになる。辺材はより木目が強く出て銘木らしさがある。

銘木も名前だけではなく見て触って良し悪しを見極められる知識と経験も重要になってくるだろう。暫くは樫の使用が多いとは思うけど。

 

これで納品用のボールペン&シャープペン計20本が完成した。

あとは簡易説明書と一緒に簡易ペンケースに入れたら…の前に芯の入れ換えをどうしよう。中国の芯でも書けるが念の為、三菱鉛筆のSK-7に交換予定。もしくはペンに付属でもいいかと思っているのでお店と要相談。交換した中国芯ばっかり手元に残っても仕方ないし。今仕入れてるメーカーはペン先に保護も付いているので書けない事は無いと思うが。

 

そして昨日に引き続きの作業だったのでさすがに肘にダメージが。ラフカットの振動がよろしくない。倣い加工治具の使用も考えよう。

また休憩時間に埋もれ木(ニレ?)とタモの波杢を短冊切り。バンドソーで高級な木を切るのは勿体無いと思いつつ切らなきゃお金にならないので仕方ない。それでもテーブルソーで切るのは刃が厚い分勿体ないと思う。

それにしてもペンブランクにしてない材料が多すぎる。溜め込み過ぎ&買い過ぎだろうか。寄木もどきもやりたいので全部角棒にするのも微妙な気がするし。

コブもたくさんあるのでそろそろペンにしてもいい実力は伴ってきた、と思う。

無色の日記62 ペンターニング

左からウェンジ、チーク、パドックといつもの樫x3。おまけでペン立ても作ってみた。

 

シェラックでの仕上げにも慣れてきて、オープンポア(導管を埋めない)の仕上げはシェラックで良さそう。艶は3分~5分くらいだろうか。回数を倍にすればもう少し艶は出そう。

クローズポアはCA一択。

艶無しはガラス塗料が最適だろう。前例もあるようだし。

 

パドックはもう少し赤い色を期待したがやはり褐色になってしまう。

無色の日記61 タモの波杢

タモの波杢

地元の材木屋さんでタモの波杢を見つけたので衝動買い。ワタナベセイサクジョにしては高級品である。

大きさは540x85~60x24。20角に切ってペンブランク12本+α。珍しく金具より材が高いペンになる予定。

過去に端材を貰いペンにした所、とても素晴らしいペンに仕上がったので普段から持ち歩いている。こんなの作ってます~と言うにはとても反応が良く都合がいい。

 

今日は販売用のペンの撮影を試行錯誤してみたが、納得のいく撮影には至らなかった。正直撮影を甘く見ていた。安価な撮影ブースでも今までより格段に良くなったのだが、せっかくのウォールナットの木目がいまいち映らない。濃い木地+コーティングされた表面の光沢と金属光沢をバランスよく収めるには撮影技術の向上が課題となる。販売への道のりは険しい…。

また、ライトを当てることで見える歪みも判明し、サンディングの難しさを痛感する。木目の堅さで削れ具合が違うのは分かっていたが丁度正面に組んでしまったのは写真写り的によろしくない。触っても分からないレベルなんだけどなぁ。

 

明日からは気温が上がるそうなので、引きこもってペンを作る予定。

市販品の製図用シャープペン等も何本か購入してきたので、モノグラフで惨敗した木軸化の試作も引き続き続けていこうと思う。ステッドラーのシャープペンも廉価な物があり個人的にはこの辺で作れると普段使いに丁度いいと思う。

モノグラフfineをバラす資金的、精神的余裕はまだ無い。

無色の日記 祝100PV

なんとビックリだが、100PV(ページビュー)を越えていた。こんなネットの僻地で。

備忘録、日記として書いていたのであまり気にしていなかったが、100というのはやっぱりちょっと嬉しい。

実際半分越えて8割くらいは自分でカウンターを回している気がするが残り2割の方には役に立った記事がもしあったならいいが、無かったら誠に申し訳ない。

恐らく顔も名前も知らない誰かに幸あれと願っておくので許して欲しい。

 

木軸ペン辺りの検索で来ている人が居たらいいなーと思うので、もし木軸ペンを求めて辿り着いたのであれば試作、B級品などのストックはあるのでコメント貰えればプレゼントしてもいいのだが、はてなブログ的に問題無いのだろうか。まあ大丈夫か。

 

あとは木軸ペンを作りたい人だろうか、そうゆう方ももちろん歓迎である。日本未発売の金具もあったりする。

詳細な製作手順を書いたかあまり覚えていないが、希望とあれば隠すつもりもないのでコメント頂きたい。

 

もちろん変な奴だなー、って見てる人も歓迎する。人は多い方がいい。一人じゃできないことの方が多いし。何なら相談にのって欲しいくらいだ。私はこれが得意だとコメントを残してくれると理想的だ。

 

こうも堂々とコメントくださいと書くことに嫌悪感を覚える人もいるかも知れないが、ちょっとした節目という事で大目に見ていただけると助かる。そして、たった100PVで喜んでる奴がいると笑ってくれれば幸いである。

無色の日記60 パドック

まず最初に断っておくが、競馬ではない。

アフリカンパドック(木材)である。パドゥークとも。

 

ヤフオクで購入したパドックを短冊切りして丸棒まで下ごしらえしたのだが、今日は家具工房にお邪魔する用事があったので工作機械とスペースをお借りしてきた。

 

短冊切りも包丁でさくさく切れればいいのだが、そうはいかないのでテーブルソー、ではなく、プロ用の昇降盤を使用させて貰った。

キックバック対策の割刃は無いがプッシュバーで安全に作業は完了した。怖かったけども。

700x400x46と比較的大きな材だったので切粉の量も半端ではないのだが、それ以上に切粉の色が尋常ではない。辺り一面真っ赤である。

家具工房故に床に木屑はそれなりにあるが、パドックの切粉はその全てを赤く染める。非常に言い回しが中二病っぽいが他の表現が思い浮かばない。

パドックはそもそも赤褐色なので、まあ赤いなとは思っていたが切ってみると想像以上の赤だった。

油分は少なくエアブローで飛ばせるので家具や材料に影響は無かったが、床の光景とは裏腹に私の顔からは血の気が引いて青ざめた。

無事ブランクとして21角くらいx700の棒材になったが、こちらの工房にはもちろん旋盤もあるので、丸棒まで荒削りさせて貰う。

今まではペンの長さに合わせ110mmにカットしてから丸棒にしていたが、旋盤にセットする手間を1度で済ませ、一気に削った方がかなり効率的である。

これまではあまり大きな材を使ってこなかった故に気付かなかった。効率を求める前に精度と品質を求めていたのでそれはそれで間違ってはいないと思うが効率も売る以上はやはり避けては通れない。

そして、工房でわざわざ持ち込んで加工した理由は精度が良く、パワーのある大型機械である事ともうひとつある。こちらの木工旋盤には送り機構付きの刃物台が付いているのだ。これは物凄いアドバンテージである。

鉄工旋盤には当然付いているのだが、木工では大型機でも少ないと思われる。

送り機構がある利点は刃物が固定されていること、それにより手で支えていた場合の刃物の前後の誤差が無くなり棒の太さがほぼ一定となる。左右の移動はハンドルを回せば送り速度に自由が変えられるので荒削りから仕上げまでハンドルの回転だけで行える。

はっきり言ってチートアイテムである。

 

さて、いざ700mmを削るとさすがに20角くらいの小径では材の中央辺りでたわみが発生していわゆるキャッチが発生してしまう。

芯押しの強さを調整すれば回避できるかも知れないが、今回は欲張らず350に切って再加工。

結果、何の問題も無く丸棒が仕上がった。

切り込み量は手作業と同じ感覚で進めたが恐らく倍以上切り込んでも問題無いだろう。そして送りはハンドルを回すだけ。特別な技術など何も要らない。ああ、チートここに極まれり。

結局20本は加工するのに墨付け合わせて2時間程で完了した。なんなら墨付けと移動時間の方が加工時間より長かったのでは無いだろうか。道具を少し持ち込めば更に時間短縮は容易だろう。

木屑は60サイズの段ボール一杯分ほど。手作業だったら丸一日かかるかもしれない。

ほぼテーパーも無い丸棒なのでチャックで芯を出すことも容易だろう、ドリルの精度向上も期待できる。

 

とりあえずペンにして50本は作れる分のパドックのブランクができたので、主力商品になるようにいいペンを作りたいと思う。

ブランク自体も太いので万年筆にしても見劣りしないだろう。

 

ところで、パドックの木屑が有害である、なんなら発ガン性はあるとも書かれていることがあるが、マスクをしていたとは言え大量に吸い込んでいるし、服も真っ赤になる程には浴びている。

さすがに気になって調べてみたが、発ガン性までは無いんじゃないかという記事が多い。とは言え木屑を吸っても無害って事はもちろん無い。パドックはアレルギー反応が出る事もあるらしいので話に尾ひれがついた感じだろうか。

あれだけ赤ければ何らかの有害性はあってもおかしくないなとは個人的に思うけどとりあえず咳やくしゃみが止まらないって事は今のところ無い。

 

黒い木や紫の木や色々な色の木を扱うことが今後増えるだろうが、色に関わらず保護具の重要性はどんな木であっても変わらない。長く続けるつもりなので一層気を付けねばならない。

無色の日記59 樫でペンターニング

まだ腰が万全ではないものの材料が全部揃ったので今の実力を測る為にも1日集中して製作。

材料が10本分あったが、1本は穴あけのドリルの抜けの際に割れが入ってしまった。

作業行程の変更が原因。薄い材は割れも考慮に入れないといけないのは超高級材を使う前に気付けて良かった。

割れは15mm程なので2ピース構造用で再利用。勿体ないし。

とりあえず3本を一組に作業行程を考え、形状も3本を揃えるように心掛けてみた。

 

材質は樫、金具は1ピースのノック式ボールペン。この樫にはちょっとした秘密があるのだがそれはまたいずれ。製作行程の写真を撮っているのでその時に判明する予定。

 

ほぼ休憩無しで約5時間で6本。成績は1.2(本/h)。慣れないコーティングなので手間取った部分があるがおおよそ予想通りの結果である。より洗練されれば品質を落とさず1.5~2.0も不可能ではないと推定。

 

ガラス塗料を使えば更に品質の向上と作業時間の短縮が期待できる。試してみたいが単価が非常に高いのがネック。これでダメでしたーだと財布に痛恨の一撃となる。

 

たまに仕事の写真を上げておかないと無職なので個人事業主アピールとして記しておく。実際近い内に初売上となるので記念とも言う。