無色の日記

無職開始の記録。

無色の日記49 工房見学2と新旋盤

地元のイベントでフェイスワークブームが起こった際に、実は一緒に工房見学も申し込んでいた。快諾頂いていたが中々連絡が取れず今日となった。

 

場所もすぐわかり工房にお邪魔するとまず目に入ったのはJETの1221vs。卓上旋盤では最上位に位置する名機だと思っている。日本でも何年も前に販売され、今では入手する事は輸入に頼る他ない。そんな訳でずーっと羨望のまなざしで見ていたそれがそこにはあった。

チャックはNOVA、回転センターもNOVA、垂涎ものである。奥にはスロースピードグラインダーと刃研ぎ治具。そしてやはり集塵ダクト。

勿論、ガウジは正確に研がれており、ガウジだけでも10本以上あっただろう。殆どがフィンガーネイル状、一部トラディショナルに研がれており、使い分けの必要性が見て取れる。刃の写真も快く撮らせて頂き今後の資料として大いに役立ってくれるだろう。

超硬の替え刃式や、ガウジ自体を交換できるもの、スクレーパーや薄いパーティングなど全部で40以上の刃物が揃っている。幅のある金切りノコから自作したスクレーパーは曲線毎に作られておりバイメタル材と言うこともあり、長く切れるらしい。ぜひ真似させて貰おう。

チャックも爪の大きさ毎に3種あり、確かに効率化を考えるとこうなるよなと。自分もいまだに安いチャック出ないかなと探している。レコードパワーとNOVAは互換性があるのだろうか?

工房内にはバンドソーでサークルカットされた素材が準備されており、100枚分の皿やかなり深いボウルが取れそうな材も眠っている。

ペンターニング用の道具も一纏めされており考えつくされた工房になっている。

仕上げ塗料やオイル、また染めも研究されており、個人的に気になっていたガラス塗料にも挑戦されている。質感の好みは人によって別れるが、やはりここでも木固めエースが良いとのこと。うちの工房のは賞味期限切れになってないだろうか…。

 

そして、新旋盤とはまさに1221VSの事である。買い替えを検討されているとの事で、その際には1221VSを譲っていただけないかとお伝えしたところ、なんやかんやでその日の内に買い替えが決定し、格安で譲って頂く事になった。これは夢か?

少し強引であったところもあったと反省せねばならないが、このチャンスを逃すわけにはいかないと必死だったと弁明させてほしい。勿論お互い急いではいなかったが、お互いに現在の旋盤での問題を把握し、新しい旋盤で解決できるのであれば、どうしても欲しいという欲は抑えきれない。

後日新旋盤を引き取りに行くが、それまでに最低限の準備をしておかなければならない。設置場所然り、現在の旋盤然り。現在の旋盤もかなり手入れをしてきたのでまだまだ現役で活躍できる方法を模索したい。延長ベッドもあるので長物でスツールを作るのも今のうちに済ましておきたい。

1221VSも鋳鉄製のベースだが、幅や重さは段違いで60Kgを超える。果たして作業場(2F)まで運べるのだろうか。

そう時間はないが、Xデーに向けて忙しくなりそうだ。