新旋盤が試運転中に電源が入らなくなったり、トリマーでサークルカットをしたりは些細な話。旋盤はオムロンのスイッチに交換済み。ついでに逆回転機能も修理した。
今日は長年後回しにしてきたシャープニングについて。
今までグラインダーでフリーハンドでガウジを研いでいたが、最近は器も作るようになったのでいい加減治具を製作する。もちろん既製品は高級なので安価に自作の方向で。
スピンドルガウジの研ぎは正直角度を合わせてクルクル回していればそれなりに切れる。木と鉄なのだから刃になっていればそこまで神経質になる必要はない。フルートの深さとか専門的な話はいずれ。
一方、ボウルガウジは左右に振りながら回転する独特な動きをする為、フリーハンドではどうしても均一な研ぎは難しい。動きを真似てフリーハンドで研いでいたが工房見学で見たガウジの仕上がりには遠く及ばない。
あまり多く削るのも精神的にも経済的にもよろしくないし。
というわけで、まずはグラインダーに下駄を履かせる。グラインダーの下にレールを通す隙間を作る。レールはその辺にあった鉄。レールはノブと鬼目ナットで固定できるように。
レールの端にV形の治具受けが必要なのでL形の金具を半田付け。結構苦労した。
次にガウジを固定する治具だが、鬼目ナットと2x4と寸切りボルトででっちあげる。
現物合わせで寸切りの角度と長さを合わせる。既製品は角度が変えられるがとりあえずなので固定式。
製作コストもほぼかからないので気に入らなかったら別の角度で試せば良い。
試しに研いでみたが確かに手軽であり再現性がある。調整次第で刃の形状も変えられそうだ。
また仕上げ用のダイヤモンド側にも同じレールがあるので、一度形状を決めれば刃の減りも抑えられそうだ。
で、実際に軽く木を削ってみたが正直切れの良さはそこまで感じなかった。今までもそれなりに研げてはいたのだろう。
ただ、手軽に安定するのはやはり素晴らしい。
次はスクレーパー等を研ぐ角度を合わせるレストを製作予定。