前回はベアリングを外した。
外した物は付けなければならない。
外す際はもう使わないベアリングなので多少手荒な事も許される。
結果的にダメージ無く外れたらしくゴロゴロしたりはしないが取り付ける時もそうとは限らない。極力ダメージを与える衝撃を与えないようにベアリングを取り付ける必要がある。
寸切りボルトを通した簡易クランプに25mmの穴をあけて軸を通せるようにして両端のナットを均等に締めていくと、木が負けたので鉄板を当てて再挑戦。
メガネの17が回らなくなるまで思いっきり回してもベアリングは進まない。大体平行っぽいんだけどな、と軸の近くの木を軽く叩くとパキンと鳴ってベアリングが進んだ。
ボール盤のチャックドリフトも締めるだけではダメで、結局叩いたのと同じように、やはり多少の衝撃は必要らしい。
そうそうベアリング交換はやらないが、それでも油圧プレスもう一回作るか悩むところ。
締めては叩くを地道に繰り返し所定の位置までベアリングを通した頃には日付は変わっていた。うるさくしてごめんなさい。
主軸にベアリングが通ったので、次はヘッドストック内部のベアリングを取り付ける。
これはハンドホイール側から、先ほど外したベアリングを重ねて叩くといい感じで収まる。同径のベアリングを使うことで最小限のダメージで嵌め込む事ができる。
で、回転センサー、プーリーとベルトを通すのだが、ヘッドストック内部で通す必要がある。この後、一度ベルトを通し忘れて再度軸を外す事になるがもはや些細な問題だ。
と言うか、ベルト切れたら軸外さないといけないのかよ。。。
おそらくスペーサー替わりのスナップリングは回転センサーの位置合わせだろう。プーリーのセットスクリューも忘れてはいけない。溝が切ってあるのでおおよそいい辺りに固定される仕組みらしい。配線もベルトや回転センサーに絡まないよう適当に結束しておく。
スペーサーを通してハンドホイールを取り付けて、セットスクリューで2か所固定するとベアリング交換は終了である。
青いのはここしか見えないが、それでもちょっとカッコよく思える。
この後ヘッドストックをベッドに固定するのだが、例の紙がある。紙がある状態でも3点で接地しているようでガタガタするので、結局別の紙を切って入れ直す。古い名刺が厚み的に使いやすい。0.22mmくらい?多分0.5mmくらいガタがあるので・・・。
勿論スペーサーを入れた以上テールストックと高さが合わなくなる。ので、テールストックにも名刺+セロハンテープで調整する。セロハンテープは均一な厚みらしく0.05mmなので微調整に優れている。
元々テールストックは角度にもガタがあるので、多少調整する程度にしておく。
そもそも素人では芯出しはほぼ無理だろう。平行偏芯、偏角、それらが組み合わさってちょっとの調整でどうこうなるものではない。手でガタガタするテールストックでどうしろと言うのか。ダイヤルゲージでいくら調整しても無駄だろう。
とりあえずペンマンドレルを主軸に刺して、回転センターで押して振れの少ない部分でヘッドストックは固定してしまう。
所詮おもちゃであるが、相手が木でありツールレストが常に平行に動くわけでもない、何なら刃物の方がフラフラするだろう。テールストックにドリルを刺した時に多少偏心するかもしれないが、そもそもドリルだって曲がって切ってくんだから些細な問題なはず。
と、言い聞かせ今回はこれで完了とする。明らかに回転音は小さくなったし、ドリルの際の振動も軽減したので芯もそれなりに出ているようだ。
ヘッドストックの固定穴はもう少し大きくして前後左右に調整できるようにした方がいいとは思うが、自由が大きすぎても、と言うか分解整備する前提ではないのだろう。
次に不満が出てきたら別の旋盤を買うと思う。JETとか。